ボンダイ(ボンK日報)

あれやこれや

日本人が警戒すべき「グレる優等生」の台頭

軍事趣味をこじらせて日本人からのひんしゅくを買っている女性声優達は軍事系作品のキャストで、しかも主要キャラクターの担当でもあった人だ。中には高校生時代からの筋金のガリベンの経歴を持つ者もいる。

このアニメ作品だが、正直デザインが割とカッコいい。サブカル好きから結構人気を博しているそうだが、これらも割とファンタジー系の感覚と比べればクールな感じがある。これはちょっとリベラル派は危機感持つべきだろうな。

日本のリベラルがこれまでサブカルをバカにできていられたのは、彼らがみんなエリート趣味をこじらせたDQN階層とか中流階級だったからである。つまり、目立ちたがり屋レベルのダサい人間しかいなかった。なので世間の白い眼を浴びるほどサブカルはマイルド化した。

しかし、DQN的なものと無縁で、偏差値の高い、持つ層で定時制だの通信制だのの大学卒業ではない本当にエリート系のサブカル職が、もし洗練された雰囲気の右翼趣味だの不良趣味にはまったら、きっとそれに抵抗なくますます染まる危険性がある。これが怖い。

「ガリベンで最終学歴は有名名門大学卒業で、今や知らない人は知らない売れっ子」という人がそんな趣味にはまれば、たいていの日本人は怪しむことなくスゲーカッケーとなるはずだ。

 

近頃相次ぐエリート系大学生による特殊犯罪事件は「異常事態」として大きく報じられた。私はこの時に、まずいなと思った。例えば従来の私営賭博や特殊詐欺や組織犯罪のイメージは、学歴情報から目を背けたくなるような経歴の職業犯罪者が主体になるものだったが、容疑者達はいずれも大学生や大学院生ないし元大学生や元大学院生で、裏社会とは無関係だった。つまり俗にいう「エリート層」で「高学歴層」である。

事件報道の度に、ヤサグレる若者の映像が出てきて「そもそも"グレる"とは何か」という振り返りがあった。これがヤバいと思った。いわゆる非行ではないが、露悪趣味に走るような世代たちが、うっかり感化されそうなリスクを感じたのだ。「特殊犯罪」という字面も言い換えるべきだ。

何度となくエリート容疑者や不良の「非行シーン」が出てきて、グレるだの特殊犯罪だのという日常離れした(ワルガキの感覚からみて)カッコよさそうな言葉が出てくるわけである。これは、小学生が見てもダサいだけの裏社会の報道よりもヤバかった。

今では、中国地方や新潟のような一部の田舎や東京のような極端な都会に行けば、珍走団はほとんど見かけないが、特殊な趣味に走りやすいエリート層はどこにでもいて、どの都道府県にもエリート向けの大学がある。

しかし、昔の日本はエリート社会は大衆化していなくて、珍走団もまだ活発だった。

当時、1990年の前後に多くの珍走団が東京の不良の犯罪をネタ消費するかのように真似したような光景がきっと各地の片隅にあったんだろうと思う。

どうも2010年代という年代は、日本において「グレる優等生」の萌芽があった年代だったんではないかと思う。声優に限らず俳優にもいえるのだが、いわゆる不良系の映画だのドラマだのにおける俳優の抜擢もそうだった。なんであれがまずいかというと、中の人が高学歴ばかりだから、変な理由で感化される奴が出てくる恐れがあるからで、警戒心がなさすぎではないかと思う。

 

とあるネット原住民が「不良趣味を演じる役者に学歴など関係ない」などとコメントした件はかなりまずかったと思う。高学歴化が著しいアニメ界隈の消費者がコレってどうなのという感じだった。

一部のリベラルなどはこのような現実に対する危機意識が徹底されているが、アニメの消費者一同はむしろ好意的な評価をしているようにさえ見えるのだが、おそらく個人がトンチンカンなことを言っているんじゃなく、この集団はこれがスタンダードなんじゃないかと思う。

おそらく今後2016年現在までに実写映画ないしドラマになったヤンキーもの作品がアニメ化(その逆もあり)されて、そのキャストに高学歴者がずらりと並んだら、何らかの物議をかもすようになると思う。サブカル界隈どころか、メイン階層ですら、ネタ感覚で旋風とやらを煽ってそのキャストを評価するに明け暮れる光景も想像できる。

日本国内外のリベラル、年配層、歴史や文化に詳しい人などはそれでもずっと戦い続けるだろうが、日本においては、そういう風な正当な批判的思考や闘争心を失ったリベラルやエリートのユルサとか善意の隙が「グレる優等生」が台頭させるんだろう。気付けば全体が下に振り切れる。

因みに左翼版艦これ?の終末のイゼッタのキャストもやたら高学歴層が多い。涼宮ハルヒの時代みたいな古臭い野暮ったさはないし、主人公のパートナー役は専卒ではなく高偏差値大卒だ。もし日本でアメリカみたく、裏社会やグレる人間の高学歴化が加速したら?その対策は今から必要だろう。