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ボンダイ(ボンK日報)

あれやこれや

鉄道は魅力ない文化・オワコンか?

とあるネットユーザーが調査した、好きなカルチャーのランキングで、鉄道は最下位になったというニュースがネット空間に流れた。
このランキングによると、最も魅力の低い文化は鉄道で、ブービーがスポーツだという。

ところが誰も触れていないのが不思議だが、このアンケートはインターネットによるもので、しかも対象となるカルチャーが、映画ドラマ・アニメ漫画小説・鉄道・自動車バイク・DIY・スポーツ・ネット・雑誌の8つ限定なのである。

このう自動車バイク・DIY・映画ドラマはもとより王道であるし、映画ドラマ・アニメはマスカルだ。
ネット・雑誌・小説はメディアであるが、自動車バイクは世界共通の文化である上に、対象となるものが広い。今流行の萌えは自動車・バイクであるが、イメージ的にはアニメ漫画小説だろう。
こうしてみると、下位ふたつを争うのはスポーツと鉄道になることは、その前からわかっていることだ。

それにサブカルクラスを比較するのなら、当然、ゲーム・ショッピングも対象にするべきであろう。これらを含めれば、想像ではあるが、鉄道は中位にランクされることになるだろう。

ひとつ謎なのは、この調査はネット原住民空間が行ったことだ。鉄道より文化知名度が高いものを揃えて比べれば下位になるのはわかりきったことなのに、わざわざこんな自虐的なランキングを作る意味が不明だ。アンケート実施者はショックを受けているというが、初めから最下位になるようなランキングを作成しておいて何を言っているのだろう? 
最近の鉄道は公共交通性を削ってまで、大金と時間かけて観光鉄道の整備をしたいなどと言っているのだ。思惑でもあるのかと勘ぐってもしまう。

実は鉄道は文化面においては非常に魅力のあるものだ。このイメージの悪い日本で、鉄道を訪れるたびに、サブカル的列車がどんどん増えていくのを見るにつれてその発展のスピードに驚かされるばかりだ。
しばしばネタにされる「JR九州のD&S列車」も、クルーズトレインを運航する段階になり、そのアングラ臭いネーミングとはまったく異質の超近代的なカルチャーに変わっていた。
JRの他にも、私鉄に目を向けると、非常に活気のある列車も多く、一時期ほどの魅力のないテレビドラマのイメージからは程遠い。鉄道の文化の賑わいは、消費者人口で大きく上回る自動車バイクよりも上に感じる。
そして日本各地には鉄道博物館などがあり、来年にはJR西日本でクルーズトレインが開業する。

ただ鉄道というイメージが頭の中で形作りにくいカルチャーであることは言えるだろう。だがその「とっつきにくさ」を越えれば、鉄道という文化は、楽しむには十分な魅力のあるものだと言える。