ボンダイ(ボンK日報)

あれやこれや

底辺はエリートの応援団?

■ SEALDsの使命

SEALDsの使命は、日本の社会運動家のイメージアップだった。常に反政府を話題にし、安保法制の進行にこれほどの紆余曲折があるのは、法案のスケジュールが不確実だったためだった。

安保法制の弱点は、反対派の少なさだ。どういうドラマの展開が最も有利か慎重に分析した。結局、彼らは、左派デモの容認でイメージ・チェンジを図り、その勢いで法案に決着を付ける戦術を選んだ。

そう考えると、SEALDsは、国民の意思でも、国民のためでもない。日本人が不満分子を使って国民を煽り、ドラマを演出するだけの話だ。

もしそうであれば、安保法制が否決されれば、日本では左翼運動の復活が実現する。可決されればその意味はなく、新たな政変が起こる。

■ 犯罪者・排外主義者は時に権力の応援団

犯罪者は権力に対してしばしば助け船を出す。権力が変化をアピールしたい時、犯罪者もそれに応える。

犯罪者も変化に忙しい。犯罪組織のトップの後継者を発表したり、権力のトップ交代に伴う犯罪者の動きでは、「犯罪を止め、権力の後押しをしたい」というメッセージを権力に送った。

排外主義者と公権力は、互いに窮地に追いやられると助け船を出す。2016年1月の大阪府におけるヘイトスピーチ規制でのドラマは、日本政界の内部抗争開始とほぼ並列だった。同様に、日本政府内でシリア難民受け入れが議論された際には、排外主義者が互いに街頭で難民受け入れの是非を訴えた。